浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、お盆だからと言って特別なまつり方はしていませんので、普段の法事と同じで結構です。 何かするならば、お供え物を少し変えたりします。

仏壇のまつり方

お仏壇の中央は阿弥陀如来の尊像
阿弥陀さまに向かって右側は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の御影、 または「帰命尽十方無碍光如来」の十字尊号
阿弥陀さまに向かって左側は、連如上人(れんにょしょうにん)の御影、 または「南無不可思議光如来」の九文字尊号

おまつりの基本
阿弥陀さまの正面に直線にあたるところにお香、お香の右側にローソク(灯明・・とうみょう)お香の左側に花をお供えします。

お仏飯
お仏飯は、朝のおつとめ前にお供えし、昼までに下げます。

お盆のお供え
浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、お盆もほかの法要と同様に、打敷を掛け、お供えは、おもち(小もち)・菓子・果物などを ご本尊の手前左右にしてお供えします。但し、お供え物でご本尊を隠れないように心掛けてください。 また、浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、盆棚、精霊棚などは使いません。 そして、膳などもお供えません。最後に「亡くなった方が好きだったから」と言ってお酒や、 たばこなどをお供えする方がおられますが、基本的にはこれらはお供えしません。

灯明(とうみょう)・・・ローソク
灯明は、私たちの煩悩(ぼんのう)を破る、仏さまの智慧(ちえ)のはたらきをあらわしているといわれています。

お香
お香は、体臭などのにおいを除き、心身ともに落ち着かせ、部屋中に行き渡る芳しい香りを通して、 全ての人に差別なく届く阿弥陀様のはたらきを表すものです。
また、供え方ですが、浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、線香を立ててお供えはしません。香炉に入るように、折って寝かせてお供えします。

仏花
仏花は、阿弥陀さまのお徳を讃え、ご恩に感謝してお供えします。 阿弥陀さまにお供えしているのに、花の向きを私たちに向けて供えるのは、美しいい花を通して、 清らかなお浄土や阿弥陀さまのおはたらきが、私たちに流れていることを表しています お供えする花は季節に合った花がよいでしょう。 ただし、とげのある花、悪臭のする花、毒花、造化などを備えるのはさけましょう。