妻の死を機縁として

前回に続き、大和の清九郎についてお話します。

清九郎は、若いころは荒れていましたが、妻の死によって、仏道へと入っていきます。その妻が亡くなるとき、「先に浄土へ往っておりますので、どうぞ間違わんように」との遺言を残しています。

これは、親鸞聖人が門弟に出したお手紙で、

「この私は、いまはすっかり年をとってしまい、きっとあなたに先立って往生するでしょうから、浄土であなたのおいでをかならず必ず待っております。」

と、述べていることと重なる内容ですね。

清九郎は妙好人として注目されていますが、その妻についてはあまり注目されていません。しかし、荒れている清九郎を妻として献身的に支え続け、臨終に迷わず浄土へ参るようにと言い残し、清九郎が仏道を歩むきっかけを作った人ですから、清九郎にとっての善き導き手(善知識)だったという事が出来るでしょう。

妙好人と呼ばれる人の多くは、その周辺に善知識と呼ぶべき人がいたことを忘れてはなりません。私たちの周りにも、よくよく考えてみると、様々なかなたちで教えを伝えてくださる人がいることに気が付きます。どんなご縁も大切にしていきたいですね。

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コメント Comments

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  • 青月 がコメント

    2021年1月28日 2:32 AM

    よき家族って だいじな信心の友ですよね。
    才市さんも 「親の遺言」としてお念佛をいただき 源佐さんも こまったら「親さまをたのめ」との父親の遺言が契機になっていますよね。
    今だったら 遺産相続みたいなことしか 言い残さないと思います。

    それだけ 生活の中で 必死に 信心ということを大事にした そういう伝統って 今 再評価される時代にきているんじゃないでしょうか・・・。

    経済や生活の保障以上に だいじなものって あると思います。

    なんまんだぶ なんまんだぶ・・・

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