みんなちがって、みんないい(金子みすゞ)

少し前に、この言葉をよく耳にしましたが、
実は、お経の中にも同じ趣旨の言葉があります。

「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」(仏説阿弥陀経)

『仏説阿弥陀経』というお経には、浄土の様子が描かれています。
浄土には、池に大きな蓮華が咲き乱れ、青い花は青い光を、黄色い花は黄色い光を、
赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放ち、香りは気高く清らかであるといいます。

これを私たちの世界に置き換えてみましょう。

青色は、成績もよく、スポーツ万能な人、あるいはお金持ちな人
黄色は、勉強もスポーツも苦手な人、あるいはお金がない人と置き換えたらどうでしょうか。
おそらく多くの人は青色のほうを望むでしょう。
すると、青色青光、黄色「青光」というべきはずです。
しかし、そうではないと教えるのがこのお経の言葉です。

成績がよくなくても、スポーツが苦手でも、たとえお金がなくても、
幸せに暮らしている人は大勢います。
逆に、成績が良くてスポーツも万能なのに、お金を多く持っているのに、
不幸な人も多くいます。

私たちは、それぞれ違った境遇で生きています。
しかし、それぞれが、べつべつで、でもそれに優劣は無く、
それぞれが、素晴らしいのだということをこのお経の言葉は教えてくれます。
青い花は青い光を目一杯放ち、黄色い花は黄色い光を目一杯放ち、
それぞれが輝いているわけです。

そんなことを、『仏説阿弥陀経』の言葉は語りかけてくれます。